2022年05月20日 13:22
ライターの歴史を見てみよう。当時と変わらず販売されているおすすめ・人気のライターも紹介する回。
ブリケ運営事務局
ライター、便利ですよね。
たばこはもちろん、キャンプでの焚火やコンロへの着火。
花火をするにも必要ですし、災害時に電気やガスのエネルギーが使えないときには火をおこすために必要になってきます。
そんなライターの歴史を簡単にまとめてみました。
目次
1.火起こしの歴史
現代では、たばこやBBQ、花火など身近なところに火が必要な機会が多く、ライターやマッチを使えばだれでも簡単に火をつけることができます。しかし、ライターが発明されるまでは自然発生した火を利用したり、数十分~1時間かけて木をこすりその摩擦で火をつけていました。いまだにこの方法を使っていると想像するとゾっとしますね(笑)
その後はヨーロッパの方で黄鉄鉱や白鉄鋼に硬い石をぶつけて火花を出す打撃法が1万年前ぐらいに生み出され、この手法がいまだにライターの着火方法として使われ続けています。余談ですが、ライターやマッチが普及する最近までずっとこの打撃法(火打石)を使って家庭で火起こしをしていました。そして似たような手法は現在でもキャンプの好きな人達の間では使われ続けています。皆さんもメタルマッチという言葉は聞いたことがあると思います。マグネシウムをこすって火花を出すので原理的には火打石と一緒ですよね。
2.ライターの原型
17世紀から18世紀にかけてフリントロック式という銃が使われていました。パイレーツオブカリビアンでジャック・スパロウが使っていたアレです。
フリントロック式は引き金を引くと、セットされた火打石がfrizzen(日本語だと当て金またはまたは打ち金と呼ぶそう)と呼ばれる部分に打ち付けられ火花が発生、火薬に引火=弾丸が発射されるという仕組み。この部分を利用して、“tinder lighter”または“tinder pistol”と呼ばれるものが17世紀末に発明され使われていたようです、18世紀に入ってから作られた物は多く現存しているようで、海外のオークションサイトなども見ることができます。
また、寛永時代(1624年~1644年)に鉄砲火打という
日本製の似たような仕組みの物があり
こちらのほうが最初であったと言われているようです。
3.近代のライター
1903年、オーストリアの科学者・発明家であるカール・ヴェルスバッハがセリウム70%鉄30%の合金(フェロセリウム)の発火石を発明。高効率の火打石として特許を取得しました。
ここからフリントを使った着火の方法がいろいろと試行錯誤されていき近代的なライターの元になっていったようです。
4.各国でのライターの製造
1918年にライターの製造に着手したのはオーストリアのIMCO。
1920年「トレンチライター」と呼ばれるものを販売開始。
1937年に発売された「トリプレックススーパー」はフタを開けると同時に着火し消火はフタを閉めるという2アクションのライター。こちらは現在では名前が変わりましたが形はそのままの「イムコ・スーパー」として販売されています。
また、1920年にはドイツ製の「片手で操作できる」ライターがすでに存在していたようでHeinrich Maltner社Gebruder Kollisch社などが販売していた模様(それ以前にセミオートマチックのライターもあったようですが詳細がつかめず…)
このあたりから現代にあるような片手で使えるモデルが多くなってきたようです。
1913年には、アメリカのロンソン社が現代の携帯型ライターの原型となる“ワンダーライター”の製造、販売を開始。
1927年に着火ボタンと蓋が連動するワンタッチ式ライターBanjoを開発しており、今もなお当時の作りそのままに販売されています。
ロンソンのライターはこちら
1933年にはアメリカのジッポー社が現れます。こちらはとても有名なのでご存じの方も多いのでは?
片手で使用できて耐久・耐風性にも優れ、世界中に普及しているオイルライターの代名詞。いくつかのマイナーチェンジで数種類の形状がありますが、基本的な構造はすべて共通になっています。
デザインのバリエーションは段違いに多く、世界中にコレクターが存在します。
第二次世界大戦後、1946年になるとフランスのフレミナール社によって高圧の液化ガスを燃料に使用するガスライターが発明されました。
ここからはガスライターがロンソンやイギリス・ダンヒル社等によって広がっていきます。
1961年になると日本の吉永プリンス株式会社が、国産ガスライターの第1号機「プロナ61」を開発・販売。
1964年には世界に先駆けてガス残量計を搭載した「ドルフィン」を開発。当時のままの姿で今も販売されています。
2016年に喫煙具の老舗商社である株式会社 元林が「ポケットの中に世界最高水準のオイルライターを!」をスローガンに、東京下町のライター製造工場・金属加工工場と協業を行い、GEAR TOP®ライターを開発しました。
全製造工程を日本国内で行うGEAR TOP®には、熟練の職人による日本の最先端の金属加工技術が施されており実用性、品質ともに高く、かつ先例のない「オイル持ち」を実現した『ECO』なオイルライターとなっています。表面加工やデザインの自由度を楽しめる要素も取り入れているので今後の展開に期待です。
1月オイルを補充しなくても使えるのはすごいですよね!!
5.最後に
今日では喫煙者の減少や、ノベルティ等で使い捨てライターの入手が安易なため、高級なライターを持ち歩く人は減ってしまいました。
それでもなお、ガスやオイル等の燃料を使わない電熱式・放電式やターボライターも含め多くの種類のライターが存在するのは、誰かのこだわりのためにあるのかなと。
色・デザイン・着火方式・燃料の種類で気に入ったものを選び
自分のファッションとして取り入れる価値は今でも十分にあります。
ただ火を着けるだけの役割だけでなく、アクセサリーとして持ってみるのも日常の楽しみになるのではないでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました、それではまた別のコラムで。
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- 筆者 :
ブリケ運営事務局
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